![小龍C管製作中~頭部栓入れ~](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=500x10000:format=jpg/path/s5186735bff9a54f0/image/ic70972f5c400e408/version/1688542329/%E5%B0%8F%E9%BE%8Dc%E7%AE%A1%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E4%B8%AD-%E9%A0%AD%E9%83%A8%E6%A0%93%E5%85%A5%E3%82%8C.jpg)
小龍C管製作中~頭部栓入れ~
小龍は龍笛に似せた真竹製の6孔横笛です。
原型はD管のA=442Hzです。
今回は、C管での特注品です。寸法ちがいの特注品は試作や失敗を見込んで、
4,5本製作します。今回は4本で作り始め、今のところ3本が残っています。
頭部が少し長いのが特徴で、頭部栓にサクラの古材を使い、笛全体を少し重めにしています。
頭部栓の歌口側の端部(反射壁)と歌口との間をふところと呼んでいますが、このふところの長さが音鳴りに大きく影響します。ふところが長いと低音が、短いと高音が良く出ます。また吹越倍音の音程にも影響するので、適切な長さを決めています。
龍笛では、奏者が蜜ろうでふところ長を調整して吹くそうです。
以前伊勢地方の祭りで使いたいと注文をいただいた笛が、このふところ長をできるだけ短くしてほしいとの要望でした。高音をキレイに響かせるために、濡らしたティッシュペーパーを詰めて吹いていたからだそうです。