ウッドホイッスルLowD管製作中
~環孔材を使って・サビ漆塗り~
笛にする木材は、広葉樹でも肌目の細かい緻密な散孔材のサクラ類や
カエデ類、唐木類を使います。
木目のはっきりしたケヤキやナラなどの環孔材は、肌目もあらいため、
笛材として使われることはありません。
筒穴あけや細かい加工、また荒い肌目の処理も難しそうなので、
これまで使わなかったのですが、
拭き漆のケヤキダンスの豪壮な木目の雰囲気を笛にとりいれたくて、
オーガリングがうまくいけば、いちどやってみようと試したら、
かなりスムーズに穴あけができたので、製作を進めています。
材は、ケヤキではなく同じ環孔材のナラとタモです。
穴あけ歌口の加工までうまくいって音出しをしてみると、
予想通りかなり音量が出ません。タモの方は息がもれるような感じです。
竹とちがって木材は材表面のザラつきが音量や音色を悪くするので、
サビ漆(生漆にとの粉を混ぜる)で下地処理をするのですが、
今回はこれをしっかりとやる必要がありそうです。
目止めとしてしっかり材にすり込む感じで塗ります。
これで2回目です。
・上から2本がナラ(管の内外ともサビ漆ぬり)
・真ん中2本がタモ( 〃 )
・下2本がアメリカンチェリー(管内のみサビ漆塗り)