色々な笛を吹いてみる

 

リコーダー、ティンホイッスル、フルート、ケーナ、ドレミ調篠笛、及び当工房の笛等は、指穴を下から順次開けていけば、

どの笛も階名でドレミファソラシと鳴るように作られています。

ただ筒音(指穴を全部閉じた音)に相当するドの実音は様々です。

 

(例)

・テナーリコーダー、ソプラノリコーダー、フルート・・・・C

・ティンホイッスル、アイリッシュフルート    ・・・・D

・アルトリコーダー               ・・・・F

・ケーナ                    ・・・・G

・ドレミ調篠笛                 ・・・・F,,G~E,F(13種)

・当工房の笛

 (オリジナル横笛、ジャパンホイッスルオリジナル尺八、

  オリジナルケーナ、蒼空の笛等)    ・・・・LowD,F,GC,highD

 

これらの笛を使って楽曲を吹く場合に3つの方法があります。

 

1つ目

      笛の音はいつもドレミファソラシと並んでいると読んで吹く方法です。

  どの笛を採ってもドレミファソラシと読むので、他の並び方を覚える必要は 

      なく、とても簡単です。

 ト音記号の楽譜の下第1線をドと読んで(固定ド唱)吹けば、どんな曲でも吹

     けます。

     曲の全体的な音高は様々ですが、高い目の音が好きなら短い笛を使い、低い

     目の音が好きなら長い笛を使えば良いのです。

  独奏で楽しむならこれで充分です。

  この方法では、この笛を移調楽器と考えていることになります。

 

2つ目

     しかし、楽譜通りの音高が欲しかったり、合奏して他の楽器と合わせようと

    するなら、2つ目の方法をとることになります。

  笛の音は実音が並んでいると読んで吹く方法です。

  C管はどの調でもそのまま吹けば良いのですが、C管以外の管は、その調の

    音階で吹く必要があります。

  管によって音階の並びと運指を覚えねばなりません。

    私にはかなり厄介です。

 

 (例)

  ・ティンホイッスル(D管) :Ⅾ,E,F♯、G,A,B,C#

                レ ミ ファ# ソ ラ シ ド#

  ・アルトリコーダー(F管):F,G,A,B♭、Ⅽ、D、E

            ファソ ラ シ♭ ド レ ミ          ・ケーナ(G管)        :G,A、B、C、D、E、F#

            ソ ラ シ ド レ ミ ファ

 

       

     これはこれらの笛を移調楽器ではなく、実音楽器と考えているにことになり 

     ます。

 

3つ目

   楽譜の方を変えて実音を吹く方法です。笛はドレミファソラシと読んで 

   吹き、楽譜は移調します。

    C管のみは楽譜を移調する必要はありません。

    C管以外の笛は

 

    楽譜の調と同じ管ならハ長調に移調して吹く

    楽譜の調と違う管なら、その管の調に移調して吹く

 

      (例)

       ・二長調の楽譜を実音で吹くには

         D管なら、楽譜をハ長調に移調して吹く

         G管なら、楽譜をト長調に移調して吹く

       ・ト長調の楽譜を実音で吹くには

         D管なら楽譜を二長調に移調して吹く

         G管なら楽譜をハ長調に移調して吹く

 

~参考~

 日本では階名(音の並び方)を言う時に、ドレミファソラシを使い、

 音名(実音高)を言う時にはハ二ホヘトイロやCDEFGAB を使います。

 音名にドレミファソラシを使うとハ長調なら大丈夫ですが、他の調では、階名と混同してわけが分からなくなってしまう  ことがあります。

 ちなみに、篠笛等では 数字譜を使いますが、これは階名を数字で表しています。

 

    1 2 3 4 5 6 7

    ド レ ミ ファソ ラ シ

 

まとめ

 これまでによくお受けする質問に対する回答として、自分なりにまとめてみましたが、うまく説明できているでしょうか。

 まったく音楽の専門家ではないのですが、笛の作り手としては、自分自身もしっかりと解っていなければと思いまとめました。

 私自身は、1つ目と3つ目の方法をとっています。プロの方は楽々と2つ目の方法で演奏されているようです。

 笛の楽しみ方は人それぞれで、難しい曲を何度も練習して時間をかけて達成感を味わう人や、好きな曲を易しい指使いで楽々と楽しく吹く人等ですが、私は後者です。

 キィのない笛を易しく吹くには、できるだけ#♭をなくしたり減らしたりします。

 原曲との音高の差は気になりませんから、これで充分に楽しんでいます。