真竹製インディアンフルート 3種
Bamboo Indian flute
インディアンフルートを真竹で製作しました。
ウィンドウェイの手前に、チェンバー(空気室)を持つ構造は同じですが節高の
真竹の姿形を生かすように 歌口の部分は、バードではなくカラー紐を巻いて
アクセントにしています。
音色は、木製インディアンフルートの枯淡な響きに尺八の竹の響きを加えた日
本的な響きを持っています。
1 従来型ペンタトニックの 「虚空の笛」 "Kokuu"
2 音域拡張型ペンタトニックの 「新虚空の笛」 "New Kokuu"
3 ドレミ調の 「蒼空の笛」 "Soukuu”
の3種類があります。
真竹製インディアンフルート3種の演奏です。
虚空の笛(5孔 従来タイプ)"kokuu"
材 真竹
仕上げ カシュー漆り
・G管 ¥12000(税込み)
長さ 約535㎜ 外径 約26㎜
・F管 ¥13500 (税込み)
長さ 約610㎜ 外径 約26㎜
・E管 ¥15000 (税込み)
長さ 約645㎜ 外径 約27㎜
ウィンドウェイの手前に、チェンバー(空気室)を持つ
5音階(ペンタトニック)の呼子笛です。
デザインや音色の違いから 「虚空の笛」と名付けました。
「虚空の笛」 (真竹製インディアンフルート)運指表
★ お願い
竹の節を一節のこして チェンバーの隔壁としています。
節の中央部はうすく、丈夫ではないので、そうじ棒などで
突き破ったりしないように、ご注意願います。
また 合わせて、
リップの先端にも 十分ご注意を願います。
「虚」 堀之内簫曲 演奏 虚空の笛 E菅
「空」 堀之内簫曲 演奏 虚空の笛 F菅
「虚空の笛」 堀之内簫曲 演奏 虚空の笛G菅
「虚空の笛」製作風景
新虚空の笛(7孔 音域拡張タイプ)"New Kokuu"
材 真竹
仕上げ カシュー塗り
・F管 ¥14500 (税込み)
長さ 約585mm 外径 約30㎜
・G管 ¥13000 (税込み)
長さ 約520mm 外径 約29㎜
・A管 ¥11500 (税込み)
長さ 約435mm 外径 約29㎜
(写真上から)
ウィンドウェイの手前にチェンバー(空気室)を持つ
5音階(ぺんタトニック)の呼子笛です。
虚空の笛が ラドミレソラの5孔であるのに対して
この新虚空の笛は
2孔増やして7孔とし、
ラドレミソラドレミと音域を拡張しました。
これにより、吹ける楽曲の数がぐんと増えます。
<例> ・浜千鳥 ・江戸子守唄 ・夕焼け小焼け ・箱根八里
・春風 ・おおスザンナ ・故郷の人々 ・ゴンドラの唄
なお、吹口は、切りっぱなしですので、上端を少しくわえて吹いてください。
新虚空の笛(真竹製インディアンフルート) 運指表
シとファは、1/2開・1/3開・かざし指などで、開け具合を見付けてください。
★ お願い
竹の節を一節のこして チェンバーの隔壁としています。
節の中央部はうすく、丈夫ではないので、そうじ棒などで
突き破ったりしないように、ご注意願います。
また 合わせて、
リップの先端にも 十分ご注意を願います。
新虚空の笛F管
新虚空の笛G管
新虚空の笛A管
新虚空の笛製作風景
蒼空の笛(6孔 ドレミ調タイプ)"Soukuu"
2019年1月モデルチェンジ
材 真竹
仕上げ カシュー塗り
・G管 ¥13500(税込み)
長さ 約500㎜ 外径 約28㎜
・C管 ¥ 9000(税込み)
長さ 約360㎜ 外径 約23㎜
写真上から
ウィンドウェイの手前にチェンバー(空気室)を持つ
7音階のドレミ調呼子笛です。
ペンタトニックのインディアンフルートで楽曲を吹こうとすれば、
音数が少ないので、どんな曲でもふけるという訳にはいきません。
インディアンフルートは 管内径が太いので吹越しの倍音が出ません。
そこで歌口やウィンドウェイに工夫を凝らして、
倍音を出易く、音域を拡張し、ドレミ調にしたのが、
ドレミ調インディアンフルート「蒼空の笛」 "Soukuu" です。
これならたいていの楽曲が吹けます。
息の強弱をうまく使って低音から高音まできれいに響かせてください。
なお吹口は切りっぱなしですので、上端を少しだけくわえて吹いてください。
蒼空の笛 (真竹製インディアンフルート) 運指表
蒼空の笛G管
蒼空の笛C管
ご注文
ショッピングサイト(カラミー)からも
ご注文承ります。
お問い合せフォームからのご注文も
承 ります。
👈 写真をクリックしてください。
インディアンフルートの演奏は
YouTube nanayoukoubou 七曜工房
でお聴きいただけます♬
👈写真をクリック
「蒼空の笛」製作中
笛袋もございます
手触りの良いコットンやウール反物で、簡易な笛袋をご用意しております。
もしご入り用な方がございましたら、ご注文ください。
☆ 色柄や生地は、ご希望に添えない場合もございます。
☆ 笛の長さに合わせてお選びください。価格が異なります
M 500円(税込み) 笛の長さが41~55㎝用
L 600円 (税込み) 笛の長さが56~65㎝用
☆当工房の笛の管種に適切な笛袋をご入用な場合はご相談ください。
七曜工房笛工房日記より
2024年
8月
28日
水
複管インディアンフルート製作中 ~歌口部の加工~
複管インディアンフルート製作中
~歌口部の加工~
複管インディアンフルートは何種類かを試作して、試奏しましたが、
高音管と低音管の2連管と、この2連管にドローン管の付いた3連管を木管で製作することにしました。
左右の手を駆使して演奏する楽しさを味わうには、ペンタトニックよりもダイヤトニックの方が良さそうです。
材種はナラです。木肌が荒くて加工し難いのですが、仕上がりの表情の豊さを買います。
菅は吹き口のブロックに差し込む形式ですが、2連3連の笛を安定して、しっかり連結させるために
リブを2か所設けています。
2024年
8月
13日
火
複管のインディアンフルート ~試作検討中~
複管のインディアンフルート ~試作検討中~
複管の笛は古代から世界中のあちこちで様々なものが作られて演奏されています。
エアリード楽器に較べれば、リード楽器(シングル、ダブルとも)の方の起源がかなり古いようです。
「木管楽器とその歴史」の著者アンソニー・ベインズが複管楽器の章で、
「2本の管を同時に吹奏すれば、ちょうど歌をいっしょに歌った時のように
伴奏のない笛の音に活気と面白味と独立性が加わることになる」 と言う通り、
2本の笛がキレイにハモった時の感動は笛吹きの醍醐味です。
おまけにそれが一人で味わえるのです。
指孔のないドローン管から指孔1つから多数開いた管を2本3本4本と束ねるので、
様々な組み合わせが生まれます。
本数が多いから良いというものではなく、そこに演奏の技術の難易も加わるので、どれが良いのか迷ってしまいます。
今回は製作依頼もあり、以前から自分自身も製作してみたいと思っていたインディアンフルートの複管に挑戦しています。
試作品はどれも女竹製のA管です。
写真右から左へ
Ⓐは ドローン管(ラとド)と ラドレミソラドのペンタトニック管
Ⓑは 低音管が(ラドレミ) 高音管が(ラ、ソラド)のペンタトニック
©は Ⓑの低音管と高音管の間にドローン管(ラ)を入れたもの
Ⓓは 低音管か(ドレミファ)、高音管が(ド、ソラシ)のダイヤトニック
自分で吹き比べて、どれにするか検討中です。
管種は、もう少し長いものもあれば面白いかな。
材は、木も良さそうです。
手触りの良いコットン生地で、簡易な笛袋をご用意しております。
もしご入り用な方がございましたら、ご注文ください。
☆ 色柄は、お任せになります。
☆ 笛の長さに合わせてお選びください。価格が異なります
M 500円(税込み) 笛の長さが41~55㎝用
L 600円 (税込み) 笛の長さが56~65㎝用
☆ 笛とご一緒の場合は、こちらで適切な笛袋をお選び致します。
ご質問とそのお答えのご紹介です
・ご質問
はじめまして。お忙しいところ失礼します。
インディアンフルートを始めたくて楽器を探していたところホームページを偶然発見しましたので閲覧させていただきました。
真竹製のフルートの音色を聴いて購入を考えているのですが、蒼空の笛と虚空の笛とで悩んでいます。
初心者の場合、どちらのほうが吹きやすいでしょうか。
民族系の音楽から昔の日本古来の音楽を吹いて行こうとは考えていますが、吹きこなせるかどうかで迷っていて教えていただいてから考えたいと思います。よろしくお願いします。
・お答え
お問い合わせをありがとうございます。
虚空の笛は、一般的なタイプのインディアンフルートを真竹で製作したもので、音階はラドレミソラ5音音階(ペンタトニック)となっていて、
一般的な楽曲を吹くのには向いていません。
そのため、インディアンフルートの構造や響きを残しつつ一般的な楽曲も吹けるように、ドレミファソラシドのドレミ調の7音音階にしたのが
蒼空の笛です。
どちらの笛も吹けばすぐに音が出るホイッスル系ですので、指使いに慣れれば、どちらも吹き易い楽器です。
ご検討後のご注文をお待ちしておりますので、なにとぞどうぞよろしくお願いいたします。
・ご質問
インディアンフルートに興味があって質問したいことがあります。
インディアンフルートの音色はYouTubeなどでとてもいい音だと思いますが、楽器が出せる音量(音の大きさ)がどの程度なのかがわからないのですが、音は小さめなのでしょうか?
私はケーナを吹いたりしますが、ケーナはわりと大きな音で響きます。インディアンフルートは響き渡る感じではないのでしょうか?
よろしければ教えていただきたいです。
よろしくお願いいたします。
・お答え
この度は七曜工房へのお問合せをありがとうございます。
インディアンフルートの発音構造は、リコーダーやティンホイッスルと同じ呼子形式です。
また、管内径が太いため、吹越しの倍音が出ません。
そのため音域は1オクターブです。
ですから、音量は、ケーナや尺八や横笛程は出ません・
しかし、か細いような音ではなく、しっかりとした味わいのある低音で響きます。
それが、インディアンフルートの音色の特徴でもあります。
・ご質問
はじめまして。
初めてインディアンフルートを購入したく検索して辿り着きました。
尺八の音色に惹かれますが難しいと聞くので、一度吹いたことのあるインディアンフルートなら楽しめると思いまして、蒼空の笛の購入を検討しています。
笛の知識が全くないので、C管とG管の違いを教えてください。
・お答え
蒼空の笛は、真竹製のドレミ調のインディアンフルートです。
管種は、指孔を全部ふさいだ時の音(筒音)で言い表します。
一般のインディアンフルートは、FやF#が多いようですが、
蒼空の笛では、Fよりも1音高い(少し短い)G管と、
それよりも4度高い(ソプラノリコーダーと同じ)C管の2種を製作しています。
音色は、G管は、アルトリコーダーやケーナに近く、
C管は管内径が太いためソプラノリコーダーよりも、優しい音色が響きます。
また、蒼空の笛は、歌口の構造に手を加えているので、強く吹いて音量を出すこともできます。
・ご質問
インディアンフルートを探していてこちらのHPに辿り着きました。
竹を使う事で和のティストが入っているのもとても素敵ですし
細部にこだわりを感じて素晴らしいなと感じました。
購入を検討しているのですがいくつかご質問させて下さい。
従来の杉などのインディアンフルートと比べ耐久性などはいかがですか?
どれくらい保つものなのでしょうか?
従来のインディアンフルートは取り外す部分などがあったりしますがこ
ちらの竹製のもの違うのでしょうか?
どの様なメンテナンス方法で良い状態で長く使えますか?
また、6穴のインディアンフルートが多い印象なので、
虚空の笛よりも新虚空の笛が良いかなと感じていますが
気になっているA菅の音が聴ける動画がないのですが、
他のF、G菅よりも高音なのでしょうか?音階に悩んでいます。
ちなみに即興の演奏がしやすいものが良いなと思っています。
・お答え
・耐久性とメンテナンス~
竹は木に比べて乾漆や湿度の大きな変化に弱いので、材を充分ねかしたうえで火入れを行い、
乾燥をはかって材を安定させます。また仕上げに漆やカシュ―で塗装し材を保護します。
落としたり強い衝撃を加えない限り一生ものと考えて良いと思います。
メンテナンスは吹いた後に管内のつゆををふき取って、室内の直射日光の当たらない所に置いておくだ
けで大丈夫です。
オイルなどは塗りません。
・バードのとりつけ~
インディアンフルートは歌口(音を出す部分)にバード(鳥形など)のキャップをとりつけています。
この下にウインドウェイ(風道)が通っています。
皮ひもで縛りつけるタイプのものは、うまく縛り付けないと音が良く出ませんし、この部分がわずかでも
損傷すると音が出なくなります。
そのため、当工房のバードは接着剤で固定して,取り外すことができないようにしています。
・5穴と6穴~
当工房のインディアンフルート{木製管、真竹管(虚空の笛)}は、5穴式でラドレミソラのペンタト
ニックです。
他で製作されている6穴式は ラドレミファソラのようです。ペンタニックで吹く時は,ファにフタをするよう
です。
当工房の新虚空の笛は、7穴式で、ラドレミソラドレミと鳴らします。
虚空の笛のラドレミソラに 上に2穴たして、ドレミと音域を拡張します。
あくまで ペンタトニックです。これだと、吹ける楽曲の範囲が広がります。
・音階~
当工房のインディアンフルートは指穴を全部ふさいだ音(筒音)の高さを管種としています。
F管はF音、G管はG音、A管はA音で、A管は一番高い音の笛になります。
どの笛も階名では、ラドレミソラと鳴りますが、
音名では
F管は、F(ラ)、G#(ド)、A#(レ)、C(ミ)、D#(ソ)
G管は、G(ラ)、A#(ド)、C(レ)、D(ミ)、F(ソ)
A管は、A(ラ)、C(ド)、D(レ)、E(ミ)、G(ソ)
A管は、ハ長調でソプラノリコーダーと同音程になります。
・即興演奏~
インディアンフルートはペンタトニックで吹くとどのように吹いても音楽になります。
蒼空の笛はドレミ調の真竹インディアンフルートですが、楽曲を吹くのに適しています。
即興演奏をペンタトニックの自由吹きと考えるなら、虚空の笛や新虚空の笛が適していると思います。